第21号 #21

KBT MAGAZINE

エヌフロント株式会社

INTERVIEW

我々ドライバーが地域に根付き
地域貢献に発展していきたい。
それが長期的なビジョンですね。

#21
KBT-GROUP愛知名古屋店 
エヌフロント株式会社  代表取締役 永井宏典さん
×ロジスティックスグループ 課長 松尾教人さん

全国のFC加盟店の仲間に会いにいく連載インタビュー企画

KBT-GROUP愛知名古屋店 
エヌフロント株式会社

永井 宏典 代表取締役(写真左)

×
松尾 教人 ロジスティックスグループ 課長(写真右)

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KTBグループに加盟したきっかけを教えてください。
永井社長
当社は廃棄物処理業を本業で行なっておりまして、現在ドライバーが70、80名くらいおります。
約3年前、業界全体がドライバー不足に悩まされている中、弊社でも多くのドライバーの確保が必要になってきました。
ドライバーの中にも多様なニーズがあります。どちらかというと弊社には、本業は固定給で決まった時間でスタートし、決まった時間に終業するという安定した仕事をしたいという方が入社される傾向にあります。
でも一方で、やはり稼ぎたい、半日だけでも多く仕事をしたいなど、そういうニーズを持った方々も取り込んでいかないと、今後のドライバー不足に対応できなくなってくるかなという思いがあり、このビジネスを始めてみたというのが大きなきっかけです。
他にも、我々は静脈産業と言われる静脈物流を担っているビジネスですが、将来的に動脈物流とも融合することにより、より新しいイノベーションが起こせるのではないかという思いがあったのもきっかけです。
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KBT-GROUPに加盟してから3年経ちますが、名古屋全体における物流の環境はどのように変わってきましたか?
永井社長
3年前におおよそ予測はできていたのですが、それでもドライバー不足という点については思った以上に深刻で、今年に限って言えば経営危機といっても過言ではないくらいドライバー不足で厳しい状況に陥りました。
ただその中で、例えば委託ドライバーの中に過去4トン車の運転経験があるという人がいたりした場合、そういう人たちに本業の方を手伝ってもらったりなど、ちょっとした融合と言えば大げさかもしれませんが、本業と人の部分でシナジーが出来始めてきたかなと思います。
これからもそのような動きがもっと流動化してくれれば、今後、グループ企業としてもっと新しいシナジーが生まれてくるのではないかなと期待しています。
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今後、本業と軽貨物事業の拡大について、どのような将来性、目標、計画をたてていますか?
永井社長
廃棄物処理業の本業においても、軽貨物事業と同じように労働収容型のドライバーがいないと仕事が成り立たない事業を行なっているので、先ほど申しましたような、短時間働ける方、主婦層の方、他にも定年退職して少し大きなトラックは年齢的に厳しいかなという方などが、第二の人生を軽貨物業の方で仕事してもらえるという形になっていければいいなと思います。
この軽貨物業を始めたことをきっかけに、2トン車や4トン車など大きなトラックでの運送というニーズも少しずつ出てきましたので、将来的には一般貨物などにも進出できないかなと期待しています。
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今後の抱負についてお聞かせください
永井社長
我々の事業の一環として家庭の粗大ゴミ回収も行なっているのですが、高齢化社会になると、自分でソファなどの廃棄物を外に運び出すこと自体が難しいという時代になっています。
そこで軽貨物業で物を届けながら、そういった回収業の発展にも繋げることができないかなと考えています。
法律の規制もありなかなか厳しい部分ではありますが、地域に我々ドライバーというチームが根付くことにより、ちょっとした見守りサービスのような形で将来的に発展していければいいなと思います。そこが長期的なビジョンですね。
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ありがとうございました。続きまして責任者の松尾さんにお聞きします。永井産業で軽貨物業を始める前は何をされていましたか?
松尾さん
最初は廃棄物処理のドライバーでした。その後、配車係になり倉庫などを見て回っていまして、いつの間にか配車を取りまとめる立場になりました。その際、上の方から「新しい事業をやってみないか?」と打診され軽貨物業をスタートし、今に至っています。
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軽貨物業はどのような業界なのかというイメージはついていましたか?
松尾さん
まったくついていなかったです。
知識で軽貨物業というものがあるのは知っていましたが、実際どのような仕事をしているのかはまったく知らず未知の世界でした。ゼロからのスタートですね。
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実際に軽貨物業の仕事を行なった率直な感想いかがでしたか?
松尾さん
大変なところはありますけど、率直に面白いですね。
おそらくこの軽貨物業は、宅配やチャーター、企業配達など様々な形があると思うのですが、それら以外にも、自分や周りが気づいていない大きな違う業種への転換がまだ残っているように思いました。そのような軽貨物を使った新しいニーズに向けて、いずれ自分で事業を立ち上げてみたいなという意識が芽生えました。
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軽貨物業を始めて苦労した点はありますか?
松尾さん
ドライバーへのマナーやスキルの教育はやはり苦労していますし、今後も質を上げて力を入れていきたいところです。一人一人のスキルをあげて、一人一人輝いて、一人一人しっかり仕事をしてもらい、全体的なスキルをあげていきたいです。
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軽貨物業の楽しいと思えるところはどのようなところでしょうか?
松尾さん
軽貨物業を導入したことのないお客さんに提案しに行き、こういう風にできますよ、こういうコースも作れますよと提案しながら一緒にゼロから作っていく過程は楽しいですね。
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名古屋ではどのような業種から転職してくるドライバーさんが多いでしょうか?
松尾さん
弊社のドライバーさんは、営業からの転職の人もいますし、コンビニからの転職の人もいます。コンビニオーナーの方が転職してきたというのもありましたね。一方で他社の軽貨物業の方が、給与に不満があり弊社に入ってこられた方もいます。
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軽貨物業に興味を持って入ってくる人は増えていますか?
松尾さん
増えていますね。たまに、面接の時にに断られた方が、半年後とか1年後とかに再度電話をかけてきて、「やっぱりやりたいです」と言われる方もいます(笑)
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今後、事業責任者としてどのように進めていきたいですか?
松尾さん
僕一人では色々限界がありますので、きちんとしたルールをまとめ、KBT-GROUPの愛知名古屋店としての基盤を築いていきたいです。また女性のチームで受けられるような体制も作っていきたいですね。
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KBT-GROUPに加盟したメリットや、他店との取り引きはありますか?
松尾さん
2年前から一気に名古屋や関西圏での軽貨物業の参入が増えてきたのですが、お仕事は色々いただいております。他店の方々に電話で頼んだりなど交流はありますね。
KBT-GROUPの掲示板に案件を投稿すると、すぐに電話が鳴り、「みんな見てるんだな~」と思い、 関心しています。
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今後の抱負についてお聞かせください
松尾さん
軽貨物業だけで止まるのはもったいないので、将来的には2トン車4トン車、特殊車両、一般貨物など何でも対応できるようになりたいです。あそこに頼めばなんでも受けてくれると言われる会社を目指したいですね。もちろん、軽貨物業もまだまだ大きくしてきたいです!!
プロフィール写真

オーナープロフィール

KBT-GROUP愛知名古屋店 エヌフロント株式会社

代表取締役 永井 宏典さん

1975年10月21日生まれ

座右の銘:過去と他人は変えられなくても、未来と自分は変えることができる。

いままでやってきたお仕事:廃棄物処理業

プロフィール写真

KBT-GROUP愛知名古屋店 エヌフロント株式会社

ロジスティックスグループ 課長 松尾 教人さん

1981年4月14日生まれ

座右の銘:みんなが幸せになれば、私も幸せ

いままでやってきたお仕事:家電量販店の店員